形式テンパイ、ノーテン罰符、麻雀の動作
さて、まだまだ復習になるが、あらためて「ツモ」「ロン」といった基本的な用語を紹介していくぞぃ
自摸/ツモ 正式には自摸和(ツモホウ)
これは広く2つの意味で使われるぞぃ。
1つは「牌を山から引いてくること」じゃな。自分の順番になった時に、1枚ひくことじゃ。「おい、お前の順番だぞ。はやくツモしろよ?!」なんて風に使う。
もう1つは役の中に「メンゼンツモ」とよばる1ハンの役がある。これはメンゼン状態(ポン・チーなどをしていない状態)で、自分の引いた牌で完成すると、1ハンがつく。正式には【門前清自摸和/メンセンチンツモホウ】というんじゃよ。
そんな役があったのね。つまりポンとかチーをしていない状態で「ロンあがり」じゃなかったら1ハンもらえるのね。
そうじゃ。メンゼン状態で「ツモ」するから「メンゼンツモ」じゃな。 門前/メンゼンこれは「ポン・チー・明カン」いわゆる「鳴く」をしていない状態をさすぞ。相手の牌をもうらう行為をしていない状態じゃな。この状態で「ツモあがり」をすると上に紹介した「メンゼンツモ/1ハン」がつくぞぃ。
メンゼンだとリーチができるし、役の中には「メンゼン状態限定」の役も多いのよね。
それと、メンゼン状態では3ハンの役が、メンゼン状態じゃないと2ハンに下がったりする「食い下がり/くいさがり」も起こったりするのよね。
メンゼンの対義語は
副露/フーロつまりは「鳴く」相手の牌をもらう行為じゃ。ポン・チー・明カンをすることをいうぞぃ。「あいつ、3フーロか…」とかいう場合は、「3回も鳴きやがった」という意味じゃな。
どんどん行くぞぃ!
聴牌/テンパイ
これは上がり、完成の1つ手前の状態になっていることじゃな。「リーチ」はテンパイの状態の時にできるんじゃ。つまり、リーチしている=テンパイの状態じゃな。
闇聴 黙聴/ヤミテン ダマテン
メンゼン状態(ポン・チー・明カンをしていない)でテンパイしているのに、あえてリーチしないことを「闇テン」「ダマテン」なんていうぞ。リーチすることによって警戒されることを嫌う手段の1つじゃ。略して「ダマ」と言ったりもする。
ちなみに「テンパイ」の1つ手前は一向聴/イーシャンテンと呼ぶぞい。略して「イシャテン」とか言われとるケースも多い。つまりはこれは、テンパイの1つ手前なので、あがりから数えて2つ手前になるわけじゃよ。
テンパイの2つ手前は二向聴/リャンシャンテンじゃな。3つ手前が三向聴/サンシャンテンというわけじゃよ。セットで覚えておくぞぃ。配牌の時点では平均すると5~6向聴ぐらいらしいぞぃ。
不聴/ノーテン
これは簡単にいえば「テンパイしていない状態」じゃな。つまり、上がりの1つ手前にもなっていない状態を意味するぞぃ。親は誰もあがらずノーテンのまま勝負を終えると、親交替じゃ。「テンパイ」で終了ならば親続行じゃよ。
ノーテンのまま勝負をおえたら1000点払わされたりするのはどういうこと?
誰も上がらずにその勝負(局)が終えたとするぞぃ。すると「場に3000点」と呼ばれる点数が動くわけじゃ。ノーテンの人は合計3000点をテンパイしている人に払わないといけないわけじゃ。
これを不聴罰符/ノーテンバップというんじゃな。
その局が終了した時のケースをみてみよう。
【一人だけノーテンの場合の場合】
ノーテン -3000
テンパイ +1000
テンパイ +1000
テンパイ +1000
と、なるんじゃな。この場合は「ノーテン」がメル1人だけなので、他の3人に1000点づつ払わないといけないわけじゃ。1人×3000点=合計3000点の支払いじゃな。
【2人テンパイ 2人ノーテンの場合】
ノーテン -1500
ノーテン -1500
テンパイ +1500
テンパイ +1500
この場合は「ノーテン」が2人なので、ノーテン2人が1500点づつテンパイしている人に支払う。テンパイしている人は1500点の収入になる。2人×1500点=合計3000点じゃ。
【3人ノーテン 1人テンパイ】
ノーテン -1000
ノーテン -1000
ノーテン -1000
テンパイ +3000
この場合は、ノーテンの人が1000点つづ出し合って、テンパイの人に3000点を払うわけじゃよ。1人テンパイの場合はそれだけで3000点の収入じゃな。
つまり、どんな形でも、とにかく「3000点」が動くわけね。
じゃあ、全員ノーテン、全員テンパイの場合はどうなるの?
その場合は変動なしじゃ。最後の最後にノーテンの支払いを嫌って、無理にテンパイさせようとして危険な牌を捨てたりするとロンされてしまうから要注意じゃよ。
あとは子のあがりの場合で1000点、2000点の場合は、あがらずに3人ノーテンだった場合に3000点入ってくるので「ロンやツモで流れたほうが入ってくる点数が多い」みたいな現象もたまにある。
誰もあがれずに流局となった場合、親がノーテンなら、親は流れて次の人に移ってしまうケースが多い。ただし「ノーテン親流れなし」などのケースもあるし、ノーテン親流れじゃが、全員ノーテンの場合だけ親は流れない、とかイロイロな形があるから覚えておくんじゃな。
親が流れる条件については、やる場所によって微妙に違うので、どこかに書いてあると思うぞぃ。
考えとしては形式テンパイと呼ばれるものもある。
形式テンパイ/ケイシキテンパイ略してケーテンともいうな。
これはあがれる見込みがないのに、無理やりというか、形だけテンパイに持っていくことじゃな。
あがれる見込みがないってどういうこと?
例えば、こんな感じの手としようか。
まあ、そんな感じじゃな。ただ、もう局の終盤で、ツモも少ない。今回はどうやらあがれそうにないなぁ~という時にじゃな、誰かがをひょっこり捨てたとしよう。それをチーする。
まあ、これでいちおうはテンパイの形になったわけじゃよ
けど、じゃあがれないわよね。役がないから。
そうじゃ。こういうのを形式テンパイ/ケイシキテンパイというんじゃな。あがれる要素はないのにテンパイの形になっていたりするんじゃよ。いちおうテンパイ、だけどあがることはできん。
こういうのって、どういう時にするのかしら?
先に紹介した「ノーテン罰符」を嫌うケースじゃな。1000点、2000点ぐらいの失点じゃが、その点数ですら払うとゲームが終わってしまうジリ貧の状態や順位が変動してしまう場合には、形式テンパイをとる必要もあるじゃろう。
もう1つは、ノーテンで流局した場合に、親が流れてしまうケースじゃな。テンパイで終了したら親が続行なら、こういった形式テンパイもありじゃろうな。
リスクなしで形式でもいいのでテンパイが狙えるならば、狙うにこしたことはない。ただし、形式テンパイを欲張ってロンされることもあるので注意が必要かもしれん。
ただし、形式テンパイ禁止のルールもあるんじゃよ。事前に「形式テンパイあり・なし」の確認は必要じゃろう。
あとは復習じゃから、ささっといくぞ
【ポン】【チー】に関しては【第12回ポンとチー】で詳しく説明しているぞぃ。
【カン】は【第14回 カン】はこっちじゃ。
あら、なんかテキトーね?
いや、なんか何回も同じことを説明するのがめんどくさいのじゃ・・・
副露などの用語は、初心者向けではない麻雀関連の本や雑誌などの記事には普通に出てくるし、特にフリガナをふっているケースも少ないんじゃな。実際に自分が声に出すことは少なくとも、意味ぐらいは知っておくと便利じゃよ。
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