サンショク、イッツーなど色と数字に関連する麻雀役

まだ麻雀役の紹介は終わらないのか?

あと3分の1ほど紹介が残っているので我慢してください…。説明しているこっちもけっこうしんどいのですよ。一気に覚えようとせず少しづつ見て行ってくださいね!

三色同順(サンショクドウジュン)

三色同順(サンショクドウジュン)

役の特徴

・同じ並びの順子をピンズ マンズ ソーズでそろえる
・ポン チー 明カンをした場合は2ハン→1ハンに食い下がる


文字通り「三色」ですね。下の場合は「123」の三色です。

    

「三色」で「同じ順子」をつくるから「三色同順」なんだな。

他の役との相性も良く、下のような「ジュンチャンサンショク」のような形は綺麗です。

    
(ジュンチャン+サンショクドウジュンの形)

一昔前は麻雀役の花形扱いをされていました。雀聖として有名な阿佐田哲也さんの言葉に「配牌を見たら三色を探せ」というのがあります。配られた牌を見たら、まず三色ができるような場所を探しだせってことですね。

一昔前は主役扱いだったってことは、今は違うのか?

どうでしょうか。何も三色同順だけの話ではないですが、現代麻雀ではやや「スピード」と「点数」の観点から不利になる要素があるのかもしれません。

まず赤ドラの影響で、難しい役を作らなくても、ある程度の点数が確保されるようになったというのがあります。阿佐田さんの生きた昭和の時代には、まだ赤ドラがそれほど普及していなかったという時代背景もあります。

ポンやチーをすると食い下がって1ハンになるから、赤ドラ1枚持っているのと点数がかわらないんだな。

それから「スピード」ですが、どうしてもペンチャン待ち、カンチャン待ちなど不利な待ちを残すことになる場合も多いのでスピードが落ちます。狙いすぎると時間がかかります。

東風戦のような短期決戦の場合は、大差で勝つというより僅差で逃げきるケースも多いですね。現代の麻雀の主流が「大きな手をドカンとあがる」ことよりも「細かい点数を早く数多くあがる」といった感じで、打点よりもあがった回数にシフトしているのも大きな原因でしょう。

ボクシングでいえば、派手なパンチでノックアウトする展開が、細かいジャブを当ててポイント判定で逃げきるみたいな試合展開になってるって感じだな。

そうですね。先に紹介した「ジュンチャン」や「チャンタ」ほど影響は少ないにしても、やや主役級の扱いから重要度としては格下げされた感じがするのは確かです。

この流れでもう1つの「三色」をお伝えします。




三色同刻(サンショクドウコー)

三色同刻(サンショクドウコー)

役の特徴

・同じ数字の刻子をピンズ マンズ ソーズでそろえる
・同じ三色でも こちらは食い下がりはない 常に2ハン


「三色」で「同じ刻子」をつくるから「三色同刻(サンショクドウコー)」です。

    

こちらは、ポンなどをしても下がることはありません。ただし、出現率は同じ三色でも「同刻」のほうが、ぐっと下がりますね。あまり見かけないレアな役であるといっていいと思います。

こっちはチーやポンしても食い下がりはなくって2ハンのままなんだな。同じサンショクでも、片方は食い下がって、もう片方は食い下がらないってどういうことなんだ?

麻雀で食い下がりが適用されるのは「順子」系の役ですね。反対に刻子系の役は食い下がりが適用されません。

順子を使った役にあげられるのは「イーペーコー」「サンショクドウジュン」「チャンタ」「ジュンチャン」それから「ホンイツ」「チンイツ」などが含まれます。これらには食い下がりが適用され、ポンやチーをすると点数が下がる、もしくは役そのものが消滅します。

刻子系の役は「ファンパイ(ヤクハイ)」「トイトイ」「サンアンコウ」「サンショクドウコー」などです。こちらは食い下がりが適用されません。

この差が何かといえば、使える枚数の多さからくる「作りやすさ」の点でしょう。

麻雀は同じ牌が4枚ありますので

の順子をつくろうと思えば、4枚+4枚+4枚のうち、それぞれ1枚づつ集めれば完成します。

の刻子をつくろうと思えば、4枚しかないうち、3枚を独占に近い形で集めないと成立しません。

どちらが難しいのかは明らかです。もともと集めやすい順子系の役で、それをさらに相手の捨てた牌をもらって作るとなるとさらに簡単なので、じゃあ「食い下がり」という形で点数を下げる調整がされたのだと思いますよ。

この流れで順子系の役に分類されるイッキツウカンをご紹介します。

一気通貫(イッキツウカン)

一気通貫(イッキツウカン)

役の特徴

・数牌一種類で1~9までの順子をつくる
・ポン チー 明カンをすると2ハン →1ハンに食い下がる


一種類の数牌で「123」「456」「789」という順子を完成させる役です。ピンフやホンイツなどとも相性がいいですね。けっこう頻繁に登場する役です。

    

    
(ポンやチーをすると2ハン→1ハンに食い下がる)

まあ、そんなに難しい役でもなさそうだな。鳴くと1ハンに下がるのか。

これも確定している、してないといった考え方があります。

この場合の当たり牌はなんですが、イッキツウカンになるのはだけなんですよね。

あと注意点としましては 「わかりにくい場合もある」ということです。下のケースをみてください。

この場合も「一気通貫」が成立しています。並べ替えてみるとよくわかりますが、パっとみただけでは理解できません。チンイツが複合したイッキツウカンです。捨て方を間違えると、イッキツウカンに受けれるのに、見逃してしまうケースもあるので間違いないようにしてください。

並べ換えてみると確かに「一気通貫」が完成しているな。

    

見落としたら、もったいねーよな。

それから数字の並び順は「123」「456」「789」に絶対にならないといけません。下の場合は一気通貫にはなりません。

「123」「44」「567」「789」の形になってるから、これはイッキツウカンが成立しないわけか…。

実戦でもよく見かける役なので三色同順と一気通貫はぜひマスターしておきましょう!


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