30符の点数を覚えよう
すべてのあがりの6割は「30符」になるので、ぜひともここからマスターしてしまおう。普通にあがったらだいたい30符になるって話じゃな。むしろ、30符にならないケースはどういう時かを考えたほうが早い。
符があがって40符以上になる場合ってどんなケースが多いんですか?
みんな毎回毎回、計算を頭の中でしているわけではなく、普通にやったら30符で止まるわけじゃよ。しかし、以下の条件が入ると40符以上になる可能性がある。
【確定条件1】門前でロンをした場合(+10符以上が付く)
【可能性高い】カンをした場合(+8符以上が付く)
【可能性高い】1.9.字牌を暗刻で持っている(8符以上が付く)
これらの条件を満たすと40符以上に符があがっていく可能性がある。つまり、この条件にあわない時はまあ30符だろうと思ってもそんなに間違いないかもしれん。もちろん、レアケースに遭遇することはあるので、あくまで目安として覚えておいてほしい。
30符になる牌の構成/あがり方
まず今まで教えてきた符の算出方法を強引に表にまとめてみた。
よくある30符のあがりの牌姿です
ツモ (ポン)
基本符20符+(2符)+カンチャン待ち(2符)+ツモ(2符)
= 合計 26符→30符
どんなあがりにも絶対につく基本符が20符だから、そこから始まって30符に落ち着くってことは何かしら符がついちゃうってことよね?
そうじゃな。鳴いてようが門前であろうがツモしただけで2符がつく。1の位は切り上げるので22符→30符に落ち着いてしまう。22符~30符までは自動的に切り上げで30符になるので、まあちょっと符がついたぐらいでは30符どまりというわけじゃよ。
ポンやチーを1回でもやった場合を考えてみよう。
・ポンやチーをして門前(メンゼン)でなくなった場合
門前でなくなってしまうと「門前ロンの10符」という大きな符を手に入れるチャンスを失う。これでかなり40符に届く可能性がなくなるわな。
つまり1回でもポンやチーをすると、ほぼ30符に落ち着くという話じゃよ。
けどカンとかしたら鳴いた手でも40符や50符になりますよね?
確かにそういう可能性もある。そこで冒頭で紹介した条件を思い出してほしい。
【確定条件1】門前でロンをした場合(+10符以上が付く)
【可能性高い】カンをした場合(+8符以上が付く)
【可能性高い】1.9.字牌を暗刻で持っている(8符以上が付く)
麻雀を少しでもプレーした経験がある人はわかると思うが、カンしない局のほうが圧倒的に多いわけじゃよ。
上の条件に遭遇した時にはじめて「この手はひょっとして30符ではなくて、40符や50符に届くかも…」と考えても遅くはないわな。
あがりの6割が30符!というデータがあるように、なんも考えずに打ってたら、だいたい30符なんで、別に毎回毎回、符の計算はせんでいいよ。特殊なことがあったら、そこではじめて30符以外の可能性を考えてみるんじゃな。
30符の点数早見表(子の場合)
何度も登場しましたが、あらためて30符の得点早見表を見てみましょう。
・子の30符 1000 → 2000 → 3900 → 7700
子の点数 | 1飜 | 2飜 | 3飜 | 4飜 | 5飜 | |
---|---|---|---|---|---|---|
30符 | ロン | 1000 | 2000 | 3900 | 7700 | 満貫/8000 |
ツモ | 300/500 (1100) |
500/1000 (2000) |
1000/2000 (4000) |
2000/3900 (7900) |
2000/4000 (8000) |
子の場合は「セン・ニセン・ザンク・チッチ(ナナナナ)」とリズミカルに覚えましょう♪
先にご説明したように4飜を「切り上げ満貫」として満貫に扱ってしまうルールもあるのでご注意ください。
ツモした場合は端数切り上げるから少し点数がずれるんだよな。
すでに説明したが1000点をツモした場合、親500点 子250点ずつの支払いというのができないので、切り上げて親500点・子300点ずつとなる。よって100点多くなってしまうというわけじゃよ。
まあツモの点数は、ロンの点数を覚えていたら「端数を切り上げる」ということを知っていれば、頭の中で計算したら出てくるわな。余裕がある人はツモのパートを暗記してもいい。
500/1000のツモをみんなゴットーとか略して言ってますよね?
ツモの場合の覚え方も500点300点は「ゴミ」とか覚えたり、2000点1000点は「ニセンセン」とリズミカルに覚える俗称もある。
俗称は「いい国(1192)作ろう鎌倉幕府」みたいなもんで、本人が好きなように覚えてもらってかまわん。ただ雀荘や中級者ぐらいになると俗称・略称で申告してくる場合も多いので紹介しておこう。
「ゴミ」「サンビャクゴヒャク」「サバゴボ」または「3本5本」(500/300)、「ゴットー」「ゴヒャクセン」(500/1000)、「センニセン」(1000/2000)、「ニセンザンク」(2000/3900)ぐらいがじゃろうか。どれが正しいってこともないし年代や地域差はあると思うが、だいたい通じるのは通じる。
ツモした場合、子の支払い→親の支払いの順に申告するのがマナーとされていますね。ただし「ゴットー」と言っても通じますがマナー的に良いのか悪いのかは見解がわかれます。省略せずに「ごひゃく、せん(です)」と言うのがマナーとしても美しいのは間違いないですよ。
30符の点数早見表(親の場合)
こちらも何度も登場しました。30符の親の点数です。
・親の30符 1500 → 2900 → 5800 → 11600
親の点数 | 1飜 | 2飜 | 3飜 | 4飜 | 5飜 | |
---|---|---|---|---|---|---|
30符 | ロン | 1500 | 2900 | 5800 | 11600 | 満貫 12000 |
ツモ | 500 オール (1500) |
1000 オール (3000) |
2000 オール (6000) |
3900 オール (11700) |
4000 オール (12000) |
親の場合はイチゴ・ニック・ゴッパ・ピンピンロクとリズミカルに覚えてみましょう。
これも特に問題はないというか、いままでさんざん扱ってきたので覚えてもらうしかない。
ツモすると端数切り上げの関係で点数がずれるが、数字が丸くなっているので逆に覚えやすいかもしれん。
ここまでは今までの復習として覚えておこう。問題は次からの40符で出てくる。
30符を下回るケース
基本符が20符じゃない。けど30符をしたまわることってあるの?
30符にならずに下回って20符、25符になることもあるが、これは特定の役でのみ発生する。なので頭の中で符を計算しなくていいという話じゃよ。
30符を下回るケースは以下の2つだけじゃな。
・七対子(チートイツ)であがった場合 → 25符で計算
・平和(ピンフ)をツモした場合 → 20符で計算
この役が成立した場合のみ、30符をしたまわる。これはあとでまとめてやるので、今は頭の片隅に覚えておくぐらいでええよ。
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