ゲームの進行・流れ
今回は全体的なゲームの進行を見ていこう。スタートから終了までの大まかな流れじゃな。前回やった「親」「子」という考え方も再確認するぞぃ。
まずは席を決める。リアル麻雀ではサイコロを振って着席する場所を決めたり、牌を使った席決めがあったりするんじゃが、ネット麻雀の場合は自動で着席していることになるので、ここは省略する。別にジャンケンで勝った人から座っていっても別に問題はないよ。どこに座ってもあんまり関係ない。
麻雀は「東場(トンバ)」と呼ばれるものから始まる。これは「大会名」みたいなもんじゃと思ってええよ。相撲でいう「春場所」「夏場所」みたいな感じじゃし、サッカーでも「アジアカップ」とか「ワールドカップ」みたいなのがあるじゃろう。そんな感じで麻雀は「東場」から始まる。
席に着いたらまず最初の「親」になる人を決める。これはサイコロを振って決めたりするんじゃが、ネット麻雀では省略されてランダムにスタートの親が決まってたりするわな。
今回はわしが親でのスタートになる。
「東一局」とは「東場所 1回戦」と思ってくれたらいいぞ。4人でやってるから「四回戦」まであるんじゃな。東場の東一局 → 東場の東二局 → 東場の東三局 →東場の東四局 とゲームが進行していく!。
ちなみに、どんな麻雀ゲームでも、絶対にどこかに今が「東場の何局?」というのは書かれているはずじゃ。しかも、わかりやすい場所に絶対に書かれておるよ。
席に割り当てられた東西南北
このそれぞれに割り当てられてる「南」とか「北」とかはなんだ?
それは、自分に味方をしてくれている風(方角)だと思ってもらったらいいぞぃ。
サトリアーニ君には「西風」が味方をしている。メルには「南風」が、潤一郎には「北風」が味方をしてくれているわけじゃ。ワシは「東風」だけじゃ。
南斗鳳凰拳のサウザーとかペガサスの星矢とかそういう感じ。それぞれを守護する風と思えばカッコイイ。
味方してくれたら、何かいいことがあるの?
字牌の中でも「風牌」と呼ばれる牌があるじゃろ?
(風牌/カゼハイ)
これらは役牌のページで説明を思い出してほしい。
はどれか3枚をこういう感じで集めると「役牌(翻牌)」という1ハンの役になると説明したと思う。
の場合は役牌の役に「なる場合とならない場合がある」と説明したのを覚えているかな?
答としては「自分に味方をしてくれている風」を3枚集めたら「役牌(1ハン)」になるんじゃよ。
と同じ扱いになるんじゃな。
そして注意してほしいのは今は東場なので「東」は全員の味方になるという点じゃよ。
じゃあ、私は南の席に座っているから
を3枚集めると、役牌の1ハンがつくってことよね。
それからは東場だから、みんな共通で3枚集めると役牌になる。
俺は「西」の席に座っているから
とが味方になる風か。1ハンの役になるんだな。僕はとですね。
東に座っている博士だけの一種類だけですか?
親のわしだけ1種類しかないんじゃが、そのかわりにを3枚そろえると「2ハン」の役になる。正式には「連風牌(レンフォンパイ)」という名称があるが一般的には「ダブ東(タブトン)/ダブルの東」と呼ばれておるよ。
東場におけるを「場風/バカゼ」と呼ぶ。
自分に個別に味方してくれる風は「自風(ジカゼ)」と呼んだりする。
それから自分に関係のない風は「オタ風」なんて呼ぶわな。
正式には「場風牌」「門風牌」「客風牌」という名称がある。呼び方はどうでもいいんじゃが、捨てる牌に影響が出てくるわな。
わしがを3枚集めると2ハンになるのは「場風」の1ハン+「自風」の1ハンが重なっているからなんじゃな。だから「ダブルで東」なんじゃよ。
僕は東場で「北」の位置に座っているから
が場風(場風牌) =3枚集めると1ハン
が自風(門風牌) =3枚集めると1ハン
がオタ風 =3枚集めても役にはならない。
ってことですね。
親が交代する条件
親が交替するまでこの状態は続くぞ。
親が変わる条件はいくつかある。
・子の誰かがあがる
・ツモする牌がなくなった時、親がテンパイしていない(ノーテン状態)
=あがりの1つ手前になっていない場合
親が上がれば、続行じゃ!親が続いた場合は「東一局 1本場」となるんじゃ。もう一回続けば「東一局 2本場」じゃな。また親が続けば「東一局3本場」となる。あがった時に点数が1.5倍になる「親」をいかに続けるかはけっこう勝負のポイントかもしれん。
雀聖と呼ばれた阿佐田哲也さんが書いた「東一局52本場」というタイトルの有名な麻雀小説があるが、つまりこれは東一局で親が「52回」も続いた状態じゃな。ものすごい状況じゃ!しかし、52本続いている親が結果的に追い詰められているんじゃな。なんで続いたのかは、読んでからのお楽しみしておこう。すんごいどんでんがえしがある傑作じゃよ。
ちなみに親が連続してゲームをすることを「連荘(レンチャン)」というが、これも一般的な言葉として知れ渡ってるじゃろう? 「バイトが今日で4連チャンや!」とか「北斗で20連チャンしたぜ!ラオウ倒したぜ!」とか、大当たりや何かが連続することを意味する言葉として定着しているが元は麻雀用語なんじゃな。
子があがったりすると「東二局」にすすむぞ。
ただし「親が変わる条件」もやる場所によって微妙に変わるので、ちょっと記憶に留めておいてくれるといいかもしれん。ネット麻雀などでも、親が変わる条件については、どこかに絶対に書いてあるはずじゃ。
じゃあ、今、メルがあがって、わしが親の座を転落したとしよう。するとこうなる。親が移動するわけじゃ。
みんなに味方している「風」も変更するから注意じゃな。
絶対に親 = 東 になるのは覚えておいてくれ。
僕にはとが味方になるんですね。
俺はとか。
わたしはだけだけど、集めると「ダブ東」で2ハンになるのね。
わしはとじゃな。
親が続いた場合は「東二局 1本場」でゲームが続行。さらに親が交代すると局が次に進むわけじゃよ。当然、味方してくれる自分の風も順番に変わっていくぞ。
そして「東四局」の潤一郎の親が終わったら、わしに親が戻ってくる。二周目に突入するんじゃな。これで「東場」から「南場(ナンバ)」に場が変わる。これを「南入する(ナンニュウ)」と呼ぶぞい。
南場に入ると全員に味方してくれる場風が「東」から「南」に変更される。
じゃあ、僕はかを集めたら役がつくんですね。
わたしはが1種類だけ?
1種類だけになるが、を3枚集めれば「ダブルナン/タブナン」で2ハンつくのは、さっきと同じじゃから安心じゃよ。
そこからさっきと同じようにメルが親になって続く。ここからの進行は同じじゃよ。
そして、潤一郎が負けた時点で「ゲーム終了」→「清算」ということじゃ。これで麻雀の1勝負が終わり。東場1局から始まって南場の4局で終了じゃ。
普通に考えれば「親」のチャンスは2回あるんじゃな。東場で1回、南場で1回。 ただし途中で誰かの点数が0点になったら(ハコテン)ゲーム終了する場合もある。
ゲームスタート時点の「東一局」で、親の役満(48000点)に振り込んで、持ち点数がなくなってしまったら、その時点でゲーム終了か?
そうじゃ。時々、親を1回もやることなく、ゲーム終了というパターンもあるぞ。ともかく、ゲーム終了した時点で「一番点数の高い人が勝ち」じゃな。 ただし本当はこの後、「西一局」「北一局」と続いていたんじゃが、あまりにも長いので、「東場、南場」だけになってしまったんじゃ。
この「東場・南場」の闘いを「半荘戦(ハンチャンセン)または東南戦(トンナンセン)」とよぶんじゃ。普通はこれで1セットのゲームじゃ。 「半チャン」の「半」は「東西南北」の東と南だけで「半分」という意味じゃと思う。
たまに終了時点で誰も30000点と超えていない場合など「延長戦」の意味合いで「西入(シャーニュウ)」する、つまり「西場、西一局」がスタートする場合もあるがこれはルールにもよるんじゃ。
ちなみに雀ナビ麻雀オンラインなどには「東風戦(とんぷうせん)」というスタイルのゲームがあるぞぃ。これは「東場」しかやらない、「南入」しない短期決戦のスタイルのことじゃ。東一局からスタートして東四局でゲームが終わるんじゃ。
東場と南場をやる「半荘戦(ハンチャンセン)」と、東場だけしかやらない「東風戦(トンプウセン)」はどっちがいいのかしら?
どっちか良い悪いではなく、好みの問題じゃろうな。最近は東風戦も盛んじゃよ。
「東風戦」は短い時間でさくっとゲームが楽しめるのは魅力じゃな。大きな点数を作るというより、細かい点差で逃げきる傾向があるのでシビアな戦いになりやすい。打つ回数が少ないので失敗するとリカバリーが効かない場合も多い。配られた牌が悪くて何もできないまま空気のように終わってしまうこともある。
反対に「東南戦(ハンチャン戦)」長く打つので実力差が出やすいと言われる。序盤でリードしても、後半で巻き返されることもあるってのは、ミスをしても挽回できるってことじゃし。ただし、試合時間が20分近くかかってしまうのでかったるいという人もいるわな。
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