簡単な麻雀の点数計算
よお、遅れて悪かったな。麻雀講座の場所ってここか? しけたところだな。
お!きたきた。みんな、紹介するぞぃ。今日から一緒に麻雀を勉強していくつもりのジョー・サトリアーニ君だった? まあ、見かけはちょっと恐そうじゃが、気にせんでええぞ。
丁度、点数計算は4人いたほうが、理解しやすいから、グッドタイミングじゃ。手続きはちゃんとしたのかぇ? 月謝はUFJ銀行の口座に振り込むように。合併で支店番号変わってるから要注意じゃ。
よろしくお願いします!
よろしくねー。
ああ、麻雀覚えるのはだるいが。よろしくな。 お前、どっかで会ったことあるよな?
あら、そうかしら?
むむ、おぬしのメルに気があるのか?メルはわしの娘1号じゃからな。結婚はまだ早い。そんなことより、始めるぞ!準備はいいかえぇ~?
じいさんの娘かよ…。それにしても、うるせーじじだな。いきなりうんざりしてきたよ。とっとと始めてくれ。
さて、いままで「ハン」を説明していたが、単純に考えて役を複合させたり、難しい役を作って「高いハン」を得た方が、高得点なのはあたりまえじゃな。「1ハン」よりも、「5ハン」の方が点数が高いのは当たり前じゃな。苦労して高いハンを手に入れたのに、点数が低くなっていったら、そんな麻雀やめちまぇ!
さて…具体的には下の表のとおりじゃ。補足をしておくと、本当は細かい「符」と呼ばれるものを計算しないといけないのじゃが、ちょっと難しいので簡易計算方法で書いているぞ。俗にいう「指折り」と呼ばれる計算じゃ。
リーチ(1ハン)+役牌(1ハン)といった場合には、指を2本折って計算するのじゃ。この方法も正式ではないものの、一般的には知れ渡っているから、実用性は十分じゃ。符計算については、ちょっと別の機会にする! じゃっかんの誤差がでるんじゃが、ゲーム性としては変わらんから安心しておくれ。雀ナビ麻雀オンラインとかのネットマージャンじゃと、自動で計算してくれるが、だいたいこんぐらいになると覚えてくれたらええよ。
めんどくさい人は100点単位を削って()の中の点数でいいぐらいじゃよ。
「親」と「子」は、あとで詳しく説明するが、簡単にいっておくぞ。麻雀は4人でやるゲームじゃが、その中の1人が「親」で、残りの3人が「子」になるぞ。「親」は順番にまわってくるんじゃな。「親」の方が「子」よりも、1.5倍点数が高いわけじゃ。
子の場合は1000点を基準に1ハンあがるごとに、だいたい倍になっていく計算じゃな。親の場合は1500点を基準に倍になっていく。4翻からは「満貫(マンガン)」「倍満(バイマン)」などの名称がついとるよ。
4ハンも5ハンも点数は変わらないんですね…。倍満は「満貫(マンガン)」の倍という意味ですか…。跳満(ハネマン)は「満貫(マンガン)」の1.5倍ですね。「役満」は満貫の4倍になってますね。
始めは何点を持ってゲームをスタートするんですか?
やる場所によって微妙に変わるのじゃが「25000点スタート」がスタンダードかもしれんな。ネット麻雀の「東風荘」は「27000点スタート」じゃな。持点数が何点からスタートするのかは、ルールによって微妙に違うわけじゃ。これは後の「清算方法」のところで詳しくやろうか。
親があがった場合の点数移動
じゃあ、ここで点数のやり取りを実際に見てみようか。親は1.5倍の点数になっているのでチャンスじゃな。
「ツモあがり(自分で牌をひいてあがり)」
「ロンあがり(誰かが捨ててあがり)」
では点数の動きが少し違うので、それを覚えておくれ。
とりあえず、こんな感じの手をあがったとしよう。例えば今わしは「親」じゃよ。
これは「ホンイツ(3ハン)」+「役牌(1ハン)」の合計4ハンじゃ。
表を見ると親の4ハンだから満貫(マンガン)で12000点ってことね。
わかりやすく図にしてみた。
親のツモの場合はシンプルにみんなで三等分する。まあこれで「4000点×3人(子)」で「12000点」じゃな。簡単じゃろう?
ロンの場合は当たり牌を捨ててしまった人が全額負担する。この場合、潤一郎の捨てた牌でわしがロンしたので、点数のやりとりはわしと潤一郎の間でのみ行う。他は無関係なんじゃな。
ロンは全額自分で負担しないといけないのか…。親は子の1.5倍に点数がなっているから、かなり大きな失点になるな。
麻雀の失点で一番危険なのは「ロン/振り込み」なんじゃな。特に親は点数が多くなっているので、序盤から親にロンされるとそれだけで勝敗が決まりかねない致命傷になる。誰が親なのかは常に確認しておくれよ。
子があがった場合の点数移動
次は「子」の場合を見てみよう。
表を見ると子の4ハンだから満貫(マンガン)で8000点ってことね。まったく同じ形であがっても、子のほうが点数が少ないのね…。子にツモされた場合はまず「親が半額を払う」残りを2人の子で二等分する。1/2+1/4+1/4で合計になるんじゃな。
親は自分があがった時の点数が1.5倍になっている分、子にツモされた時の負担が少し大きくなっているんだな。
8000点ぐらいの子のツモなら、親と子でそんなに大きくは支払いが違わんが、例えば子に16000点をツモされた場合。これじゃと「親8000点」+「子4000点」+「子4000点」とけっこうな差が出てくる。こういうのは「親っかぶり」とか言うぞ。
最後に子のロンの場合を見てみよう。
これもシンプルでロンの場合は子があった点数を、振り込んだ人(ロンされた人)が全額を負担することになる。親が子に振り込んでも、子が子に振り込んでも同じじゃよ。
点数計算のまとめ
点数が1.5倍になっている親に振り込むよりは痛くはないですけど、子に振り込んでも全額負担するのは痛手ですね…
さっきも言ったが、麻雀で一番大きな失点になるのは「ロンされること」なんじゃな。特に親への振り込みだけは最大限に回避したい。ツモされた場合は比較的、軽いケガですむんじゃよ。
けど、誰かにツモされて削られていくのもけっこうな失点になるだろ?
確かにツモされるのも失点にはなるが、ツモされることはあんまり防ぎようがないじゃろう。逆にロンされるかどうかは自分の意志で捨てる牌を選ぶわけじゃから、まだ選択や技術で回避できる余地があるわな。
それにツモされた場合は、自分だけ点数が減るのではなく、他の2人も点数が減る。逆にロンの場合は自分一人だけ極端に点数が減ってしまう。これが何を意味するかといえば、自分一人だけ不利な状況に陥ってしまう。1位、2位、3位、4位という順位を狙う場合には、一人だけ大きく引き離されてしまい順位での逆転が苦しくなってしまうんじゃよ。
じゃあ、ちょっとこのページをまとめてみるんじゃ。遅れてきたサトリアーニ君がやりないさい。
俺がやるのかよ?
●親のツモあがりの場合は 子で3等分しろ!
●子のツモあがりの場合は、ます親が半額を払え。残りを2人の子で半分づつしろ
●ロンあがりの場合は、親・子に関係なく「振り込んだ人」が全額支払え
●親は子よりも、あがった時の点数が1.5倍高い
こんな感じでいいんだろ?くだらねーな。
うわーなんか言葉が悪い…。もっと、普通にできんのか?まあ、ええわい…簡単じゃろう? 実際のゲームと比べると100点単位で誤差が出るケースもあるかもしれんが、まずは簡単な点数計算で麻雀の基本的な仕組みを覚えておくれ。
お知らせになるが本格的に点数計算を覚えたい人のために「初心者のための麻雀点数計算」のコーナーがオープンした。点数計算や符計算と呼ばれるものを勉強したい人がいれば後ほど見てみるといいかもしれん。この「麻雀ルール・麻雀入門」のコーナーが終わってからでもいいので、点数計算をマスターしたい方はこちらのコースを選んでほしい。
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