リーチに関連する役

何をもって正式な麻雀役とするのかは難しいですが一般的なルールで採用されている麻雀役をすべて今から順番に紹介していきます。「桃色大戦ぱいろん」みたいな主要な麻雀ゲームでは間違いなく採用されています。

それから役の難易度と点数のバランスがとれているとは言い難いのが麻雀です。いっきに覚えるのも大変なので、登場ランキングの高いやつから覚えてくださいね。40個近くありますが、20位以下はほとんど登場しないといっても言い過ぎではないかも…。

登場頻度のランキングで10位以内で、ほとんどカバーできるんだな。あとはレアケースになるのか…。じゃあ、まずは頻繁に見るようなやつからやってくれよ。

私の記憶回路に蓄積されたデータを惜しげもなく公開する予定なので、しっかりと聴いてください。では、早速はじめますヨ!

立直(リーチ)

リーチ/立直

役の特徴

・テンパイ時(あがりの1つ手前)で「リーチ」と宣言することで成立
・1000点を供託金として支払うので持ち点が1000点ないとできない
・リーチ後は自分の手を変更することができない
・リーチをすると裏ドラ・一発など付加役により高得点を期待できる

(ゲームによっては当たり牌を表示してくれる親切設計)


有名なわりには戦前の日本で誕生して、普及したのは戦後になってからの歴史の浅い役です。日本式の麻雀にしかないので、日本の麻雀を中国式の麻雀(麻将)と区別する意味で「リーチマージャン」と呼んだりしますね。

入門編の「立直(リーチ)」のページで詳しくやりましたので、ここでは復習のつもりで解説します。

これは、何度も登場したから知ってるよ。あがりの1つ手前(テンパイ/聴牌)になったら「リーチ」と言って宣言するんだろう? 手の中に役がない時でもリーチさえすれば、役がついてあがれるんだったよな?

そうです。ただし「相手に警戒される」「自分の手をいじれなくなる」などの弱点もあります。

「自分の手をいじれなくなる」は重要な要素で、リーチをすれば上手い人も初心者もやることは同じです。技術の差が出るのは「リーチするか? しないか?」の判断の段階です。リーチすれば逃げられなくなるので、危険な状態がわかる時は逃げ出せるようにリーチしないのも作戦です。昔はリーチをすると牌を伏せて倒したんですね。その名残で今でもご年配の方はリーチをすると牌を伏せてしまう人もいます。

それと相手に警戒されるのでリーチをするとロンできる可能性は下がります。みんな注意してくるので当たり前です。これは逆に考えると「相手を警戒させることができる=勝負から降ろさせる」というメリットにもつながります。親の先制リーチなどそれだけで充分な脅威ですね。

1000点を預ける(供託)しますが、接戦になるとこの1000点で順位が変化するケースもあります。あがれなかった場合のことも考えてリーチをしてみるといいでしょう。

やはりリーチをすると「裏ドラ」や次に紹介する「イッパツ|一発」などによって高得点を期待できるのが魅力です。リーチに関連して2つの役を紹介しましょう。

一発(イッパツ)

一発 | イッパツ

役の特徴

・リーチ後1巡以内にロンorツモがあれば成立
・ただし1巡以内に ポン チー カンがあると消滅する
・関西地方では「ソク」と呼ばれたりもします


内容は簡単で自分がリーチした後、1巡以内に誰かの捨てた牌でロンをするか? もしくは、リーチ直後の自分のツモ(一周した後)にツモあがりすれば「1ハン」をもらうことができます。出現頻度も6位と高めですね。

ただし、その1巡以内にポン、チー、カンがあると無効になるんだな。リーチのタイミング次第って感じで運任せだな。

そうです。誰かのリーチ直後は間違ってもロンされないようにしましょう。無理に1ハンをプレゼントする必要はありませんよ。

点数が競っている状況では少しでも相手のチャンスを潰すために、イッパツが適用されている時にポンやチーを強引にする行為も存在します。少しでも嫌がらせをしてやりましょう。

どんどん続きます。ここらへんは有名な役で何回もやりました。

門前自摸(メンゼンツモ)

門前自摸 | メンゼンツモ

役の特徴

・文字通り メンゼン状態でツモあがりした場合に成立する
・当然 ポン・チー・明カンをした状態では成立しない
・ただ「ツモ」と略される場合が多い


ようするに、ポン・チー・明カンつまり「鳴く」ってことをせずに、自分がひいた牌(ツモあがり)であがれば、それだけで1ハンもらえるんだな。

そうです。たまに誤解されますがリーチをしていなくても「メンゼンツモ」は付きます。今、紹介した3つの役は組み合わせることができます。

[STEP1]まずリーチを宣言する
[STEP2]直後のツモで当たり牌を引いてツモあがり

この場合ですと
(リーチ/1ハン)+(メンゼンツモ/1ハン)+(一発/1ハン)
=合計3ハン となります。

関東では「パツヅモ!」関西では「即ヅモ!」「リッソクヅモ!」とか言いやがりますね。これに裏ドラがのったりするので、リーチは得点を跳ね上げるチャンスでもありますよー。

相手の牌をもらうポンやチーをしないことを「門前(メンゼン)」と言いますが正確には「門前清(メンゼンチン)」といいます。

門の前が清らかってどういう意味なんだ?

今の麻雀はポンやチーをすると自分の右側に置きますが、昔の中国の麻雀では自分の牌の前、積んである牌山との間にポンやチーをした牌を置いたんですよね。つまり、ポンやチーをしないと自分の牌の前になにもない状態になります。

そういう意味で自分の牌を「門」に見立てて「門の前が清らか(門の前になにもないよ)」という感じで「門前清」という言葉になりました。ちょっとした雑学ですね。

ではリーチ関係でもう1つ追加しておきます。




二重立直・W立直・両立直(ダブルリーチ)

ダブルリーチ

役の特徴

・親の場合は配られた時点でテンパイし1巡目にリーチをかけると成立
・子の場合は第1回目のツモ時点でテンパイし、リーチをかけると成立
・ただし、自分の順番までにポン・チー・カンがあると無効

*ダブルリーチそのものは1飜の役。必然的にリーチ1飜が合体するので実質は2飜の役です。


「ダブリー」と一般的には呼ばれます。正直、そんなに頻繁に見る役ではないので、頭の片隅で覚えておいてください。たまに見かけるという程度です。

運任せって感じの役だな。自分でどうこうできるわけでもなさそうだしよ。パチンコやビンゴゲームの2ラインでリーチするダブルリーチとは意味がぜんぜん違うよな。

このダブルリーチされた場合はどうしたらいいんだ?

どうすることもできません。ダブルリーチした人が捨てた牌(安全牌・現物)しか情報がないのでツライです。ロンされたら運が悪かったと諦めてください。

自分にダブルリーチをかけれる場面が来たら、本当にダブルリーチが得なのかをよく考えてください。けっこう、手を伸ばしたほうが高得点になりそうな場合も見かけます。カンチャン、ペンチャンなど待ちが不利になるケースも多いです。

すごいように見えて1飜の点数があがるだけという…微妙な感じはします。

これでまだ4つかよ… 先は長そうだな。


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