符計算の構成

なんで「符」なんてあるのかしらね。点数への影響が低いなら、役を数える「飜」だけでもいいんじゃないの?

実際に「符」の計算はややこしいし、初心者へのハードルになっているのも事実なので、符計算を廃止にしようという声もないわけではない。科学する麻雀 (講談社現代新書) の最後のほうにも、不必要に複雑な麻雀の点数計算のシステムに苦言っぽいことが書いてあるわな。

さっきからうるさいので歴史的な経緯を話すと、もともと初期の麻雀は役を作って「飜」を積み重ねて点数を稼ぐよりも、どちらかといえば「符」を積み上げ点数を得るゲーム性じゃったんじゃな。

今の麻雀の原型のゲームでは、今よりも「役」が少なかった。リーチなんて戦後に普及した役じゃし、三色同順もドラもなかった。今よりも点数に占める「符」の価値が高かったんじゃな。

アルシーアル麻雀と呼ばれるものですね。今でも少ないですが愛好家がいます。

明治の頃に伝わった麻雀は誰が言い出したわけでもなく、様々なルールの改変が行われとる。そんな中で点数のつじつまが合わなくなったり、不必要に複雑になった経緯がある。なので、あまり深く考えんでもええよ。

話を戻して実際の「符」の数え方を解説しよう。先ほど出した例じゃが、下の「例2」のほうが同じタンヤオでも、少し難易度が高いので「符」が高くなっとる。上が30符のタンヤオで、下が40符のタンヤオじゃな。

例1
    ツモ (ポン)

例2
     ロン

では何によって符が決まるかを見ていこう。

符を数える時は以下の3つのパートからなる。

どんなあがりでも20符は最低でもつくので、後は何符を積み上げれるか? という話になるわな。結果として6割ぐらいが30符になってしまうという話じゃよ。

順番に解説していくが、基本的には「難しいほうが符が高くなる。簡単なものは符がもらえない」という原則どおりに覚えておけば問題ないじゃろう。


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