麻雀役について知ろう
さあ、ここまでの講座で「麻雀の基本」は少しはわかったかぇ?
そうですね。牌の種類、「刻子(コーツ/3枚同じ牌)」や「順子(ジュンツ/数字を順番に3つ)」集めたり、待ち方も勉強しましたね。
麻雀の基本は
「3枚1組のグループが4つ+2枚1組の雀頭」
で完成ってことでしょう。
そうじゃな。専門的な用語で言えば「3枚1組のグループ」は「面子(メンツ)」と呼ばれるので麻雀の基本は「四面子一雀頭」と言い換えることも可能じゃな。
「今日はメンツがそろわんなー」なんて日常でも聞くかもしれんが、これは麻雀用語なんじゃよな。
今回はそれに「役」ということを加えていこうか。
麻雀は点数をうばい合うゲームじゃから、当然、点数の高いあがり、安いあがり、があるんじゃ。基本はメルがいうように「3枚1組のグループが4つ+2枚1組の雀頭」じゃが、この上にある法則をもって集めたりすると、点数が高くなるんじゃ。
たとえるなら「ポーカー」というトランプの遊びには「ストレート」「フルハウス」「ワンペアー」「フラッシュ」といった「役」があるじゃろう? あれに似たようなものが麻雀にはあるんじゃ。花札遊びにも「猪鹿蝶」や「雨四光」「赤短」なんて役がある。
オリンピックの「フィギアスケート」や「新体操」「鉄棒」なんかでも、難しい技を決めれば「10点」「10点」と審査員が高得点をつけてくれるじゃろ?逆に簡単な技だと点数が低い。
麻雀の役もそういったことに似ているぞ。
役を作ってあがると高得点になる!
つまり、難しい集め方をして、完成の形にもっていけば、点数も高くなるってことですね。
ただし、麻雀は役の難易度を競うゲームではないんじゃよ。
ある意味、完成までの速さが大事なんじゃな。誰が一番早く完成させるのか? って部分が重要じゃから、点数が安くても完成させることが最も重要なんじゃよ。
ポーカーとか、オリンピックの体操やシンクロナイズドスイミングなんかは、お互いの技や役の強さや難易度を競いあうわけじゃが、麻雀は完成までのスピードの方が重要なんじゃな。
麻雀では「役」の難易度を表す指標として「翻(ファン/ハン)」と呼ばれる単位を使う。
正確には「ファン」かもしれんが「ハン」で十分じゃ。漢字も「翻」「飜」どっちでもいいみたいじゃし。基本的には、このサイトでは「ハン」とカタカナで表記しよう。
この集め方は難しいから「6ハン」、これは簡単だから「1ハン」、また、簡単なのを2つミックスしたから「1ハンと1ハンで合計2ハン」だとかの、決まりがあるんじゃな。
それで「1ハン」なら1000点、「2ハン」なら2000点、「13ハン」なら32000点だかとの点数がもらえるんじゃ。
すごく当たり前の話だけど、ハン数があがるほど点数も高くなるのね
ここで問題なのは「麻雀は1ハンの役がないとあがれない」というルールなんじゃよ。「3枚1組のグループが4つ+2枚1組の雀頭」の集め方をした時に、何かしら最低1ハンの役を盛り込めという話なんじゃな。
じゃあ、がんばって「3枚1組のグループが4つ+2枚1組の雀頭」の完成の形にしても、「1ハン」の役がないとあがることはできないのね?
まあ、簡単にいってしまえば、そういうことじゃ。だが、そんなにビックリするようなことじゃないぞ。簡単なことじゃから。それを次から教えていこうというわけじゃ。
専門用語では「1翻縛り(イーハンしばり)」と言ったりする。1ハンないとあがれないという意味じゃよ。ゲームでも「回復アイテムを使わないでクリアー」とか「ノーセーブでラスボス倒す」などの制限を設けたプレーを「しばり」と呼んだりするが、一緒のことじゃな。
なるほど。ところで博士、今日はもう誰も来ないのですか?
いや、もう1人来る予定じゃよ。昨日、申込があったんじゃが、ずいぶんと怪しい男じゃったなぁ。まあ、昼になれば来ると思うぞ。
それと、あのバカロボットがもうすぐ来るんじゃないか。
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