カンの戦略
鳴きの延長として「カン」にも触れておこう。「カン」そのものがどういう行為であるかの基本的な部分は入門編でやっているので確認してほしい。
『カン(槓)|麻雀ルール・麻雀入門』
アニメでも放送されることになった「咲-Saki」の影響もあって、カンやリンシャンカイホウが注目を浴びることになったが、やっぱりカンは諸刃の剣であることを意識しないといけないわな。
カンをするとドラが増えるのですが、ドラが増えると全員に影響が出ちゃうんですよね。
余計なカンをしたあげく、リーチしている相手に振り込んで、大きな失点につながってしまった経験もあるかもしれん。
まず、カンをする1つの目安として
・カンをした後に自分があがれる可能性が高いのか?低いのか?
これを考えてほしいわけじゃよ。
配られた時点で4枚あった場合とかカンしたほうがいいんですかね? ひょっとしたら自分があがるかもしれないわけですし。
状況にもよるが配られた時点でカンするのは微妙と言わざるをえんなぁ。
自分があがれる可能性が濃厚ではないじゃろうし。せめて自分がテンパイ/イーシャンテンぐらいの状態はほしいぞぃ。
それに相手がリーチしている状態で、こっちはポンをしてリーチできない状態じゃとしよう。
この場合、カンのメリットは裏ドラを期待できる相手の方が大きいわけじゃな。確かに自分も表ドラが増えるので、メリットがないわけではないが、相手のメリットのほうがでかいわけじゃよ。
ドラクエとかファイナルファンタジーでもいいが「自分の攻撃力が2倍になるけど、相手の攻撃力は4倍になるアイテム」とかあったら、使うのはちょっと考えものじゃろう?
自分がリーチしていたら、効果が高いんですけどね…。
あとは、自分が点数をリードしていて、さほど大きな点数が必要のない逃げ切りの状態じゃった場合もそうじゃな。
カンをすることで、ひょっとしたら相手に逆転の可能性を与えてしまうかもしれない不確定要素を生むことになりかねん。もう波風たてる必要もなく、平穏にゲーム終了させれば勝ちになるのに、カンしてしまうってのは間違いじゃろう。
この場合は、仮に自分がリーチしていても、あえてカンしないケースも十分にある。
カンして登場するドラによって、どう転ぶかわからないですからねぇ。
大明槓には注意
特に大明カンと呼ばれるもの
自分が3枚持っている状態で、相手が捨てた4枚目をもらうカン
これは、よっぽどのことがないとしないと思っていい。例えば、もう点数もギリギリで一か八かでカンに賭けるしかない!ってやぶれかぶれの状況以外には、自ら大明カンをして、自分だけが得するようなことはないと思っていいじゃろう。
あとは点数計算の関係で、どうしても高得点がほしい場合などじゃな。けっこう、大明カンに関しては「追い詰められたからやる」みたいなニュアンスは濃いかもしれん。
カンをすると場が荒れるって言いますよね。カンしたその局はドラが増えるので、全体的に動く点数が大きくなるみたいな。
劣勢なので、場を意図的に荒らして誰かが巻き込まれるのを狙ったりする戦略は確かにあると思うが、自分も巻き添え食うので注意が必要じゃろう。これも追い詰められて、どうしようもなくなった時の運頼みの戦略じゃよな。
咲-Sakiの影響でいえば、確かにカンをした後の補充牌(=リンシャン牌)であがりになれば、嶺上開花(リンシャンカイホウ)という1ハンの役にはなる。役にはなるが、リンシャカイホウは狙うものではなくって、たまたま付いてきたらラッキーぐらいのもので考えておくのがいいじゃろう。
・自分があがれる可能性が濃厚なのか?
・誰かリーチしている人はいるのか?
・自分はリーチすることができるのか?
・本当に点数が必要なのかどうか?
このあたりをもう一度、チェックしてカンをするのがいいじゃろう。「やる必要のないカン」は実戦でも多いんじゃな。コンピューターが「カンしますか?」と聞いてきたからといって、なんでもかんでもカンするのは得策ではないじゃろう。
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