タンヤオ | チャンタ | ジュンチャン | 麻雀の役

まだまだ先は長いので、どんどんと行きますヨ。これも麻雀の基本的な役なのでぜひ覚えて使いこなしてください!

断ヤオ(タンヤオ)

タンヤオ

役の特徴

・数牌の2~8だけで手を完成させる役
・多くの役と複合することが可能なので登場回数も多い
・タンヤオの「ヤオ」の字は日本語では表示できない

ポン・チーをしての「タンヤオ」は「喰いタン/クイタン」と呼ばれルールによって有無が設定されている場合がある。


使ってはいけない牌は数字の1と9、それに字牌です。

+を使用しない

形としてはこんなものです。はい。はい。

    

ようするに、数字牌の2~8(中張牌/チュウチャンハイ)だけで、完成させたらどれでいいんだろ? 上の場合はさっき出てきた「一盃口/イーペーコー」と複合されてるな。

中張牌は麻雀牌の中でも6割を越えているので、比較的そろえやすい役でもあります。とりあえずタンヤオに向かって数字の1,9、字牌を処理していくという考えも間違いではないでしょう。麻雀の基本「メンタンピン」のタンにあたります。

チー・ポンしての「タンヤオ」は「クイタン」と呼ばれ、採用しているルールもあれば、採用していない場合もあるので、これは確認をしてください。

1p2p3p   ポン チー横8m

(ポン・チー・明カンをしてのタンヤオはルールを確認してください。

「クイタン」が可能ですと、ほとんどの状況からチー、ポンを仕掛けて狙うことができるので、スピード重視の現代麻雀では非常に重宝されています。手っ取り早くあがるには「クイタン」でみたいな。最近は普通の4人打ち麻雀はクイタンがあります。関西の3人打ち麻雀では無理なケースがあります。

この件に関してはベストセラー戦術書「科学する麻雀」でちょっとゴタゴタがありました。


科学する麻雀 (講談社現代新書)ネット麻雀「東風荘」のデータを元に書かれた画期的な戦術本「科学する麻雀」だが、東風荘は「クイタンなし」のルールだったため、著書が発売された当時、一部で物議をかもす結果となった。この本への数々の批判、賛同意見は次回作「おしえて!科学する麻雀」で読むことができる。論争が起きるほど画期的な本でした。

雑学ですが、漢字では「断ヤオ」とカキマス。「ヤオ」は日本語の漢字にはありません。「ヤオ」とは「ヤオチュウ牌(数牌の1/9+字牌)」を意味し、「ヤオチュウを断つ」ので「タンヤオ」です。

では、この逆バージョンの数々を見ていきましょう。




混全帯ヤオ九(チャンタ)

混全帯ヤオ九 | チャンタ

役の特徴

・字牌+すべての面子(グループ)に1か9が絡んでいる
・ポン・チー・明カンすると2ハン→1ハンに下がる
・難しいわりに点数が少ない
・捨牌から相手に読まれやすい


このような形のものを言います。順子と刻子が混じってもOKデスから

    

    

このような形のものを言います。順子と刻子が混じってもOKです。あたまの部分も含めてなのでご注意ください。必然的に順子で使えるのは「123」か「789」しかありませんね。

ポンやチーをすると点数が2翻から1翻に下がる食い下がりが適用されるのか…

じゃあよ、極端な話、これもチャンタなのか?

    

そうです、そうです。厳密には他の役も混じっていますが
<字牌+すべての面子(グループ)に1か9が絡んでいる>
という条件を満たしているので「チャンタ」です。

ポンやチーをすると難易度のわりには1翻と点数も低いです。うまく他の役と複合させることで存在価値があるという感じで、なんか主役にはなりきれないという感じはします。

ここから発展したのが、下の役です。

純全帯ヤオ九(ジュンチャン)

純全帯ヤオ九 | ジュンチャン

役の特徴

・すべての面子に1・9が絡んでいる(チャンタの字牌なし)
・チー・ポン・明カンすると3ハン→2ハンに下がる
・チャンタとほぼ同じ 捨牌から手を読まれやすい


ジュンチャンの形はこういうものです。

    

「チャンタ」の字牌なしだと思えば簡単です。「ジュンチャン」の「ジュン」は漢字で「純粋の純」ですから、字牌が混じっていないと覚えるのがいいです。ただ、作るのはこっちのほうが難しいです。

ポンやチーをすると点数が3翻から2翻に下がるわけか…

チャンタとジュンチャンの両方にいえることですが、非常に弱点も多い役なので、戦略的な部分も紹介しましょう。

まずチャンタ/ジュンチャンを狙おうと思えば使いやすいといったものを捨てないといけません。本来は手に残す牌を序盤から捨てますので、捨牌がものすごく偏るのは弱点ですね。相手にチャンタ、ジュンチャンを狙っているのがまずばれると思ってください。

それにこの手をあがろうと思えば、中盤以降になっても真ん中「4」「5」「6」あたりの危険牌でも捨てなければいけません。ロンされる確率も高いので注意が必要です。そういった意味で難しいです。

プラスして、最後のほうにといった、ピンポイントで引いてこないといけない、両面待ちにできない難しい待ちが残る傾向が高いんで、この意味でも難しく不利な部分も大きいです。

ポンやチーせずに埋めるのは難しいのか…。けど、ポンやチーすると点数が下がるんだよな。

ポン・チーしてのチャンタとか難しいわりには1翻しかありません…難易度と点数のバランスがちょっと悪いですね。

近年は特になど「5」を持っているだけで1翻のドラになる赤入り麻雀の影響もあって、役の難易度のわりには点数として報われない感じがしますね。チャンタ・ジュンチャン手では、この赤ドラが使えません…。

ポン・チーしてチャンタ作るのとを1枚持ってるのが同じ点数なんだな。だったら真ん中の数字使えなくなるリスクを払ってまで無理に狙う必要もなさそうだよな。

そういったイメージもあります。制限されることが多いわりに点数低いみたいな…。さらに途中で他の役に変化させようと思っても難しいんですよね。ポン、チーしてチャンタやジュンチャンを狙うと、もうあがるルートはそこしか残らないみたいな。

あたりがドラだった場合も、わざわざドラを諦めてまで狙うなら、もうドラを持ってるだけでいいんじゃね? みたいな。危険も多いですしね。

赤ドラなしの麻雀では意外に存在感を発揮します。そろった手の形は美しく、ビシっと決まればかっこいいので、ファンも多い役ではあるんですけどね。


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