やる場所によって麻雀ルールが違う

なんで、麻雀はこんなにもやる場所によってルールが違うんだ? 同じルールというか、同一の基準がないと、うまいかヘタかかわらねえじゃねえか? 覚えることや確認することがが多すぎていやになる。

そんなこといわれても…

確かに麻雀ほど「やる場所によってルールが違う」ゲームも珍しいかもしれません。「ハウスルール」と呼ばれるものが多いんですよね。これは、ある程度しかたのないことかもしれません。

歴史的な部分を見ると、麻雀は中国から伝わったものですが、今の麻雀のスタイルが確立されてたのが明治の末期、せいぜい100年ちょっとのものです。そこから日本に持ち込まれた麻雀が流行りだしたのは戦後ぐらいからです。普通のサラリーマンが遊ぶ麻雀が流行したのが1970年代です。50年程度の歴史しかない浅いゲームなんですね。

ドラやリーチといった有名な役も日本独自の最近になってできたオリジナルの役なんです。

平安時代からある囲碁や、将棋なんかと比べると麻雀は一般人が遊びだしたのが遅いんだな。

ちょっと年配の方ですと「麻雀はリーチをして門前で攻めるのが正統派、ポンやチーをして鳴いて安い手をあがるのは邪道」といった考えをされる方もいます。

けれどもそんなに歴史のないゲームで、リーチ自体が戦後に登場したルールなのに邪道も正統派もないといえばないですね。伝統などを語るのも変な話です。

中国の麻雀をベースにどんどん「面白いから」という理由だけで新ルールが付け加えられ、矛盾が生じたのでまたルール改正をする。新ルールは人々によってフィルタリングされて、受け入られるものが残り、いらないものは淘汰されていったんですね。

統一のコミッショナーとか統括の組織でも作って、統一のルールをつくればいいじゃねえか? それを普及させればいいんじゃないか?

麻雀のルールが進化する中で1つ重要なのは街中の雀荘の存在です。

雀荘は庶民の娯楽の場として発展してきましたが、やっぱり強い人と弱い人がいますよね。強い人が毎回勝っていたらお客さんがいなくなるので、ある程度、運によって下手な人でも勝てるようにルール調整されてきたんですね。

ドラの存在やなどが運の要素をあげるアイテムとして登場します。赤牌やドラを持っているかは技術の上手い下手ではありませんからね。

さらにお店によってはこのような赤牌をさらに進化させたゴールド牌を導入していたりします。あるいは赤牌が「3」や「7」になっている場合もあります。

ゴールド牌とかあるんだな…。もうやりたい放題って感じだな。

むしろ雀荘側もお店の特色を出すために、よそにない楽しいルールを考案して他店との差別化を図っている部分もありますね。うちはこんな面白いルールありますよ!みたな宣伝ですね。

勝手にルールを変えても、別にどこかの団体に怒られるわけでもなし、要するには「楽しかったらなんでもOK」だと思います。多くの人は家庭や友達同士でやるわけですから、みんなが納得すればOKだと思いますよ。人によって好き嫌いや得意苦手もあるでしょう。




変なルールには柔軟に対応

じゃあ、極端な話「ポンをしてもリーチしてもいい」というルールでみんなが納得したらOKなのか?

もちろん納得したならOKですが、そうなってくるともはや麻雀ではなくなるかもしれません。

ポンすることで完成までスピードが速くなるというメリット、そして、リーチできなくなったりするデメリットのバランスが崩れて、ゲームとしてつまらなくなるかもしれませんね。そういった意味で、麻雀を根底から覆すようなルール改変には賛成しませんよ。

場合によっては、ルールを変更することで、多くの麻雀の技術・セオリー・定石がまったく意味のない戦略になったりする可能性がありますから。そうなると、もはや麻雀ではなくなり、麻雀本来の面白さも消滅するでしょう。

じゃあ今あるやつは絶妙なバランスの中で生き残ったもんだな。

ドラが登場した時も、そもそもは「ドラ」は前の局のあがり牌が、次の局のドラになっていたようです。ただ、その方法ですと次のゲームが始まる前にドラが何かわかってしまうので、ツミコミによるイカサマ・不正行為が横行したそうです。自動卓がなかった頃のお話です。

それを防ぐために今のスタイル、偶然性によってゲーム開始時にドラを決めるスタイルになったようです。それでも、ドラを操るように積み込む「ドラ爆」みたいな技は存在したのですが…。

へえ、そうだったのかよ。じゃあ、ローカルルールとか新しいルールは、どこまでがありで、どこまでがなしなんだ?

そう、それが曖昧な部分なんですよね。ちょっとだけ、次回でご紹介します!


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