立直率 放銃率 打点 麻雀指標

さて、最後になってきたので麻雀を楽しむための指標などを紹介しておこう。様々なデータや記録が残るのがネット麻雀の最大の特徴なので、それを活かしてみない手はない。

この講座も、もう終わりなんですね。

補講は随時やっていくんじゃが、とりあえず一区切りって感じじゃな。

まず麻雀のゲーム性に理解はほしいという希望を伝えておこう。つまり、偶然の要素、「運」の割合も高いゲームなので、1回2回の勝負では、実力はわからないって話じゃな。

このへんが将棋とかと違うんですよね? だから、逆に楽しいってのはあるんですが。

将棋の場合、上手い人と100回やれば、おそらく100回負けるじゃろう。麻雀は運の割合もあるので、どんなに強い人やっても、配られた牌やツモがよければ相手がどんなにうまくても勝ってしまう。

強者と呼ばれるような人でも長く試合をすれば1位率は3割、ラス率も2割を越えてくるわけじゃよ。だから4位になるのはある程度は仕方ない部分もあるわけじゃな。

じゃあ10回試合しても、1位になるのは3回ぐらいしかないんですね…。

連勝する場面もあれば、連敗する場面もあるじゃろう。そうやって長く続けていくと自分の実力が見えてくるというわけじゃな。長いスパンで試合をすれば、初心者が強者に勝つことはないじゃろう。ちゃんと実力や努力が反映されてくるゲームなんじゃな。

1回単位では間違った打ち方をしても勝ってしまうこともある。逆に手順としては間違っていなくても、裏目を引いて負けてしまうこともある。この意味では、変な勘違いをしてしまいやすいゲームではあるんじゃよ。

1回2回の勝負では素人でもそこそこ勝ってしまう。そこが面白さではあるんじゃが、そんな偶然の勝利に自惚れることなく、技術を磨いてほしいわけじゃよ。

ちょっと連続でラスを引いたからといって、やけくそになって無理な打ち方をしているようで、精神的な部分が甘いといえるじゃろう。




平均順位

長いスパンで麻雀をやるにあたっては何を目標にしたらいいんですかね?

それぞれのサイトに設定された段位やポイント、R、アイテムなんかを集めるのは面白いんじゃが、少し麻雀の部分で成績を見るための指標を紹介しておこう。

代表的な指標に「平均順位」があるわな。

これは、自分の着順によって決まるんですよね?

1位10回 2位10回 3位10回 4位10回のように、まんべんなく順位をとれば平均順位は「2.5」になるわけじゃよ。

とりあえず初心者の人は100試合ぐらいやって平均順位で真ん中の2.5を切るぐらいを目指してみるといいじゃろう。2.5を下回れば少なくとも「勝ってる」とはいえるわけじゃし。ちなみに、1000試合とかで2.4を下回れば、それだけでかなり強い人じゃろう。

とにかく、100試合ぐらいでは数字が大きくぶれるので、まずは数をこなすことを目標にすればいいじゃろう。

平均順位をあげる場合には1位や2位をとればいいんですよね?

極端な話では「ネット麻雀は長いスパンで平均順位をあげるゲーム」と思えば、わざわざ1位を狙うゲームではない、2位でもいいよって感じになる。

「麻雀は1位をとるゲームなのか?」「麻雀は平均順位をあげるゲームなのか?」 その答は安易には出さんが、けっこう難しい問題かもしれん。

連対率・放銃率などの指標

『連対率』という指標もある。これは1位か2位で終わった結果じゃな。1位か2位なら麻雀はだいたいプラスになっておるから、広い解釈で「勝っている」と言えるじゃろう。連対率が50%を超えていれば勝っているわけじゃし、上手い人でも50%ちょいで落ち着くんじゃな。60%を超えている期間があれば、その期間はすさまじく勝っているといっていいじゃろう。

他にも指標がありますよね? こういうのはどう活用すればいいんですか?

それぞれの指標を簡単に解説しておこう

『リーチ率(立直率)』は自分が全試合の中でリーチをかけた割合じゃな。これが高い人は『平均打点(あがった時の点数)』も高くなる傾向がある。ただし、放銃率(ロンされる率)も高くなる傾向がある。

『放銃率(ほうじゅうりつ)』

『放銃率(ほうじゅうりつ)』は相手に振り込んだ割合じゃな。初心者の人は特にこの指標に注目してほしい。人と比べてあきらかに高い場合は、押しすぎなんじゃよ。もっとオリることを意識すれば、他の成績も上昇するじゃろう。

守備型の人で0.110ぐらいから、相手にガンガン突っ込むタイプでも0.150あたりじゃないだろうか。0.150でもかなり高い数字じゃと思う。初心者の人は0.200近くまで数字があがっている場合があるので、ここはチェックしてみてほしい。

『平均打点(平均和了点)』

『平均打点』はあがった時の点数の大きさの平均じゃよ。安い手をあがっているのか? 高い手をあがっているのか? という話じゃよ。赤牌入りの麻雀では全般的に高くなる傾向があるので、ルールが違う成績を見比べてもさほど意味がないので注意が必要じゃろう。

『和了率(ホーラ率)』

『和了率(ホーラ率)』は自分があがった割合じゃな。最近の傾向としては、あがった時の点数は低くても(平均打点が低い)ても、この和了率をあげると強くなるらしい。一撃必殺のパンチを放つのではなく、細かくチマチマあがるイメージじゃろう。

『副露率(フーロ率)』

『副露率(フーロ率)』はポンやチーをした割合じゃな。これをあげると『平均打点』が下がって、守備力も低下するので『放銃率』も高くなる傾向がある。

麻雀の打ち方の違い

それぞれの指標で好成績を残せばいいんですかね?

それが必ずしもそうではない。

例えばリーチした割合を示す「立直率」と、ポン・チーした割合を示す「副露率」は、考え方として相反するものじゃろう? どっちかをあげれば、どっちかが下がるみたいな話じゃし。

放銃率を下げようと思って、まったくロンされないように最初から警戒しっぱなしの麻雀をするとしよう。結果的にどうなるのかといえば和了率(ホーラ率)も下がってくる。何を意味するかといえば「空気状態」の麻雀、別にロンはされないけど、あがりもしない、プレーしているのかどうかもよくわからない状態になる。

結局は自分のスタイルの問題になって、それが「平均順位」や「段位」「ポイント」といった総合的な成績に結びつくんじゃろう。

野球でも松井秀喜のようなホームランバッターとイチローのようなアベレージヒッター、どっちが上手いのか? みたいな話で、ホームランの数だけ比べたら、そりゃ松井が上じゃろうが、そういう問題ではないじゃろう? サッカーでもディフェンダーは点数とることは少ないが、じゃあダメなのかといえば、違うわけじゃし。

上手い人にはどんなスタイルがあります?

さまざまな麻雀のスタイル、雀風と呼ばれるものがあるわな。

リーチ主体でガンガン攻めてくる面前型(メンゼン)もいれば、ポン・チーを駆使する鳴きの仕掛け型の人もいる。

攻撃こそ最大の防御で果敢に攻めて来る攻撃型で、かつ自分の手で狙える最高得点を目指す「打撃系」とかあるわな。

極端に守りが硬い守備型も1つの分類じゃろう。普通の麻雀なんじゃが、トータルにバランスがとれている万能型みたいな人もいるし、毎回毎回打ち方を変えるような変幻自在な人もいるわな。

どれが強いってわけではないんじゃが、どれも強い人は本当に強いんじゃよ。まずは自分のお手本となるような人を見つけて、研究してみるのがいいじゃろう。観戦機能がついているネット麻雀も多いので、お手本になる人を観戦していると本当に勉強になるわな。


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