ネット麻雀はイカサマなの?
ネットの麻雀は実際の麻雀と違ってコンピュターによって牌を操作されてるとかよく聞くんだけど、それって本当なのかしら?
確かにそういった噂は多いわな。雀龍門の掲示板やブログなんかで、そんな書き込みよくみるわな。
まあ、わしがプログラムを作っとるわけではないので「ありません!」と断言することはできんが、普通に、常識的に考えて、そんなことはないと考えるほうが自然じゃよな。コストをかけて、そのイカサマをする意味も目的もよくわからんし。
けど、一発ツモがよく連発するケースとかも多く感じる時もあるんだけど。
ネット麻雀がイカサマみたいに言われる時に、よくあるパターンはじゃな
・頻繁に相手の当たり牌をつかまされてロンされる
・コンピュターが牌操作して一発ツモなどが多くなる
・Rが2000に近づくと急に負けるようになる
・「天国モード」「地獄モード」などモードがあり、そこに入ると勝ち続ける、または負け続ける
ひどいのになると「運営者している連中が俺のことを嫌いだから、プログラムを使って牌を操作している」とかまであるわな。さすがに、運営している人もそこまで暇ではないと思うんじゃが。
いろいろあるのね。
まあ、あくまで負けた腹いせとか、ジョークとしてネタにしているケースもあるんじゃが、本当にそう信じている人もおるんじゃろう。
信じられないようなツモとか、ものすごい奇跡ってのは別にネットの麻雀でなくても、普通に偶然によって誰かに舞い降りてるもんなんじゃな。例えば宝くじの一等でも、あれを当てようと思えばかなり厳しい確率かもしれんが、日本のどこかで誰かに当たってるわけじゃし。
別にネット麻雀でなくても、普通のリアル麻雀であっても、時には信じられないツモもするし、奇跡的な勝利はあるんじゃな。わざわざ、そういうプログラムを組まなくても、自然に発生するようなもんじゃと思う。
ネットがない時代には仮に宝くじが当たっても簡単に公表できる手段なんてなかったし、わしらはどこの誰が当たったのかは知る由もなかった。とろこが、ネットでは簡単に日記に書けてしまう。マージャンでこんな奇跡ありましたよ!なんて、けっこうな人数に起こっている話じゃと思うのが、そういう人が日記に書くと「全国各地で奇跡が起こっている」と錯覚するかもしれんが、それは別にネットマージャンだけではなく、宝くじでもなんでも昔からそういうもんなんじゃよ。これも一種のメディアによる「印象」みたいなもんじゃろう。
そういうものなのかしらね…。
オンライン麻雀天鳳なんかは、そういったクレームが多かったので、わざわざ丁寧に牌を組み上げるプログラムのソースコードを公開しとったし。その上でも、こんな奇跡的なツモがあったりする。
これはすごいわねー。こんなツモがあるのね。
日本全国のプレイヤーが何百万とプレーすれば、中にはこういった信じられないような役満もあるんじゃよな。それも別にネット麻雀だけの問題でもなくて、リアル麻雀でも日本のどこかで今もおこってると思うぞぃ。
とつげき東北さんも、そんなことを言ってたわよね。
まあ、この手の話は科学する麻雀 (講談社現代新書) のとつげき東北くんが専門家じゃし、面白い文章を月刊ネットマージャンに寄稿されておられるのでご紹介しておこうか。
何より、まったく新しいタイプのオカルトが登場する。彼らは、牌山生成のプログラムに偏りを見出し、着順に恣意性を感じ取る。見てもいない牌山攪拌プログラムを、さも見てきたかのように語り、筆者が中学生頃にさえ書かなかったであろう残念なプログラムを想定し、「こういうシステムを使っているから、ゲームの牌山は偏る」「そもそも、コンピュータでちゃんとした乱数を作成するのは無理で、何らかの偏りが生ずる」などと本気でまくしたてるのである。(2ちゃんねる等での単なる愚痴ではない。公式の掲示板などに長文で何度も批判記事を書いていたりする)(むろん、筆者が電子政府推奨暗号リストに基づく暗号学的一方向関数を利用して「偏らない牌山生成ルーチン」をコーディングしてみせても、彼らは耳を貸さない。)
ちょっと難しいけど、そういうものなのね…。
まあ、最終的にはわしもプログラムを見てないので断言はできんけど、みんなが思っている以上に「偶然」「奇跡」はあるものじゃと思う。マージャンやってれば、ちゃんとまともに打ってもなぜか運悪く負けてしまうこともあるじゃろう。上の動画は奇跡的な役満じゃが、逆をいえば奇跡的な負けっぷりもまた、どこかで誰かに訪れているわけじゃし。
これはひどいわね…。こんなのあれば日記に書きたくなるわよねー。
今回紹介したのは雀龍門と天鳳じゃが、別にハンゲームでも、リアルの麻雀であっても起こっていると思う。リアルだと映像にも残らないからわしらは知ることができんが、そういうもんじゃよ。
ちょっとやそっとの負けを、そういう牌操作とかのせいにするのは少し軽率じゃろうな。何冊かおすすめの本があるので紹介しておこう。
谷岡一郎くんの「ツキの法則」では、例えば1/2の確率のできごとでも回数が少ないと偏りが生まれるといった「大数の法則」などにも触れておるので、入門編としてはいいかもしれん。
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それから、とつげき東北くんの科学する麻雀も実際に麻雀を題材に確率の話にも触れておる。少し難しい部分もあるかもしれんが、挑戦してみるのもいいじゃろう。
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