リーチ(立直)のメリット・デメリット
リーチについても、少し詳しく触れておこうか。まずリーチをするメリットは何があるのか思い出してほしい。
えーと、役がなくてもとりあえずリーチさえすればあがれるんですよね。それから、一発や裏ドラが期待できるので点数が高くなるんですよね。
まず基本的なメリットはそんなところじゃな。リーチをすると、点数が高くなるかもしれんし、とりあえずあがることが可能になる。特に初心者の人はポン・チーしたはいいが上がれないケースだけは避けないとあかんわな。
次のステップとして、状況を見極めてリーチをするという段階に入る。
4人のプレイヤーの中で、一番にリーチをかけるというのは効果的なんじゃな。これはつまり「攻撃のサイン」を出すことで、相手を自由に打たせないということになるじゃろう。
相手からリーチされると、やっぱり警戒して危険な牌は捨てられなくなりますよね。自分の思うように打てなくなります。
カンが入っている状況などでは、裏ドラを期待して積極的にリーチしていくのもいいじゃろう。思わぬ高得点になったりする。
リーチのデメリットを考える
では、デメリットの方はどうじゃろうか?
リーチをすると、手をいじれなくなったりするんですよね。
そうじゃな。これはつまり「オリる」が選択できないことにもつながる。
自分が先制でリーチしたが、親に追いかけられたとしても、捨てる牌を選ぶことができないので、非常に危うい状態になるわな。条件としては対等なんじゃが、自分が不利なカンチャン待ちのリーチをしているところに、両面リーチで追いかけられたりすると、枚数の関係であきらかに不利じゃよな。
リーチしてしまえば上手い人も初心者もやることは一緒じゃから、技術として差が出るとするならば「リーチをするか? リーチをしないか?」の判断の段階にあるんじゃよ。
じゃあ、テンパイしたのにリーチしない状況ってどんなのがあります?
基本的に序盤でテンパイしたなら、どんな形であっても先制でリーチをかけるのがオススメじゃな。ツモの回数も多いので十分にツモも考えられるし、情報が少ないので相手が捨ててくれるかもしれん。。
誰よりも早くリーチをかけるってのは、単純に見えてけっこう効果的なんじゃよ。
ここでリーチに関して重要になってくるのが「リーチできるのに、あえてしない」という選択なんじゃが、これを紹介しておこう。
先制でリーチするのが有効とはいったが、やっぱり例外もあるわけじゃよ。あえてリーチしない選択もやっぱりある。
例えば序盤でこんな形で聴牌をした場合
かなり極端な例じゃな。これリーチしたら、リーチのみの1飜じゃが、を落とせば、チンイツの6飜までいっきに点数がアップする。しかもまだ序盤でツモも多い。さすがにこういう状況じゃと、いくら先制のリーチとはいえ損になるわな。
これはペンチャン待ちの待ちになっちゃいますね。
序盤にこうなったら、さすがにもったいない。こういうのはダマでもいいと思うわけじゃよ。ただし、欲張りすぎて終盤にやるのはおすすめできん。チンタラやってると、せっかくの手も誰かにあがられて潰されてしまうことになる。早い段階でという前提がまずありきじゃし、逆にいえばここまで極端な例以外は基本的に先制のリーチをしてもいいことになる。
それから単純に追いかけてリーチするにしても不利な状況や、相手が役満やチンイツみたいな大きな手を狙っている状況や、親のリーチに対しては「オリ」を選択することも視野にいれて、リーチを選択しないという判断はあるわな。
リーチをすると身動きが取れなくなるので、最悪は自分が振込むことを想定してみるといいじゃろう。
例えば、ゲームの真ん中、1位と僅差の1000点でトップ争いをする2位じゃった!
ここで親のリーチに喧嘩するため、テンパイした自分はリーチをするかしないか? という状況じゃった。
ここで様々な可能性を考えてみる。
・追いかけリーチをして親に勝負をふっかける
◎ 大成功!自分があがって1位におどりでました!
× 大失敗!親のリーチに振り込んで2位から4位に転落しちゃいました
・ダマを選択する→やばそうだったのでオリを選択
▲ 現状維持 ツモされたけど、まだ2位はキープ!次の局にかけよう!
△ 現状維持 他の誰かが振り込んだ。2位のままだけど3位と大きく引き離す
△ 現状維持 誰もあがらずに、僅差の2位をキープ!次の局にかけよう!
イチかバチか、100か0かではなく、中間をとって次の局に勝負するというのも立派な選択じゃよな。4人でやっている以上は、どんなに上手くても毎回毎回、自分があがるのは不可能なわけじゃよ。
自分が勝てる局は確実にとって、無理な局は失点を最小限に抑えるのが選択としてはいいじゃろう。もちろん、ある程度の危険をおかして勝負しないといけない局面はあるんじゃが、上手い人は不必要なリスクをとらずに、自分が安全な場所をキープしながらゲームメイクする試合づくりが上手いってのは覚えておいたほうがいいかもしれん。
東1局から南4局までの長い試合の中で、麻雀はあがった回数を競うゲームではないという当たり前のことを考えてくれ。局地戦や小競り合いにいくら勝っても、天下分け目の戦に負けたら意味ないんじゃし。
この他にもリーチしない局面があるので、それを詳しく見ていこう。
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